諸法無我

旅行記や、日々思うことについて

欧州旅行⑦ Paris→Zagreb, Croatia

久しぶりの旅行記です。

 

前はどこまで行ったっけ。。。

と思い返して前回の記事を書いたのが約2か月前と気づいて、自分のサボりっぷりに半ば呆れております。

karinto-monster.hatenablog.com

パリの二日目にオルセーを訪れて、いよいよバルカン半島クロアチアに向かおう、という日の出来事について今回は書きたいと思います。

バルカンにたどり着くまでは紆余曲折あったのですが。。。

とりあえず書いていきます。

 

パリの三日目の朝は、近所の公園でブックマーケットが開かれているとのことで散歩がてら何となしに訪れてみた。

というのもこの日のうちにはパリ郊外のCDG空港からクロアチアの首都、ザグレブに向かう予定だったので十分な時間があるわけではない。少ない時間で必死に観光地を回ったりするよりも、町の人々の生活を観察して回ったりするほうが性にも合っているので、お金もかからないし。。。

f:id:karinto-monster:20161016211147j:plain

とまあその前に、溜まった洗濯物を片付けにひとまず先にコインランドリーへ。

ところが困った。当然ながら使い方やら何まで英語表示でなくフランス語表示なので洗濯しようにも洗剤の買い方さえも全く分からない。

右往左往していると、乾燥待ちのおばちゃんが様子を見かねて近づいてくれて、言葉がわからないなりに一生懸命説明してくれた。

洗剤はこうやって出すのよー時間はこうやって調整するのよー乾燥はこっちよー

ってな感じで。

言葉はわからないけれど、お互いジェスチャーでコミュニケーションを取り合い、どうにか自販機で洗剤をゲットして洗濯槽を回すところまでこぎつけた。この時点で何となく乾燥機の使い方もわかったのでおばちゃんにMercy!!Mercy!!!と告げてから洗濯の合間に例のブックマーケットを訪れることにした。

f:id:karinto-monster:20161016212026j:plain

ほぼ一般人と思われる人々が、フリーマーケット感覚で古本を売買している感じだ。

ジャンルも多様だ。雑誌から古典か?と言わんばかりの朽ちかけた物まで取り扱いがある。しかしもちろんそこは芸術の都というだけはあって、美術関連の書籍が比較的多いようには感じた。

f:id:karinto-monster:20161016212450j:plain

f:id:karinto-monster:20161016212459j:plain

f:id:karinto-monster:20161016212516j:plain

朝日を浴びながら隣の公園では読書に励む人々も数多くいた。

ランニングをしたり犬の散歩をしたり音楽を聴いたり過ごし方は人それぞれだ。

日曜日の朝ということもあってか、遊びに来ている親子連れがとても多かった。様々な肌の色をした子供たちが一緒に遊んだりしているのを見ると、どうしようもない世の中のいざこざなんか知らないままこの子たちは大人になってしまえばいいのに、なんて思う。

 

ちなみにこの公園にはミニ遊園地が併設されていた。

日本ではこういうところを見かけたことがないので驚いた。

f:id:karinto-monster:20161016212749j:plain

 

こんな感じでブックマーケットを冷かして、洗濯物の乾燥中にもうひと散歩を終えて、ぼちぼちクロアチアに経つ準備を始めた。

f:id:karinto-monster:20161016213338j:plain

メトロとRERと呼ばれるパリの郊外線を乗り継いで、昼過ぎごろに一路CDG空港へ向かう。

夕方のフライトには間に合わせないといけない。

空港へ向かうために乗る必要のあるRERのB線はパリ市内の公共交通機関の中でも治安の悪い北東エリアをメインに通るため、あまり良くない前評判を聞いていたので最大限の警戒心を持って臨んだ。

 

なるほど確かに聞いていた通り、プラットフォームからすでに様子がおかしい。

空港へ向かう旅行者ももちろん多いものの心なしか雰囲気はピリピリとしているし、軍手をした怪しい長身男がチラチラとこちらのほうを伺っている。非常に怪しい、こいつとは別の車両に乗ろう。

結果として旅行者同士が身を寄せ合って乗るような形になった。

f:id:karinto-monster:20161016214338j:plain

f:id:karinto-monster:20161016214329j:plain

パリは中心街を離れるとガラッと風景が変わる。

どんな雰囲気なのは写真を見てもだいたいは伝わると思う。

ユーロをねだってくる車内パフォーマーバイオリン弾きをかわして、CDG空港に到着した。手続きはさっさと済ませたいのでチェックインカウンターへ向かい、Eチケットとパスポートを見せる。

しかしどうやら手間取っているようで、何か問題があるのか尋ねてみると、とんでもない事実が発覚した。

 

 

「あなたの取ったフライトは一か月前のものね」

 

 

・・・・はい!???

呆然とした。何も考えられなかった。

まさに痛恨のミス、今となってはなぜこんなに馬鹿馬鹿しい間違いを犯したのかはわからない。今からチケットを変えないかと聞いてみたが。しかし現在準備中のフライトにはどうやっても乗れない、ということだ。。。

チケット代自体は1万円ちょっとだったため金銭的なダメージはさほど大きくはない(欧州内のLCCは割と安い)。しかしそれよりも時間的なダメージが大きい。最短でザグレブ行きのチケットを買い直せるのは翌朝発のブリュッセル経由便のみとのことだ。

要するにほぼ丸一日を移動に持っていかれることになってしまった。ただでさえ短い旅行期間にこれは非常に痛い。さらには今晩の宿もない。どーするよおれ???

 

とまあやらかしてしまったことは悔いても仕方がないので空港近辺で適当なビジネスホテルを取り、今日泊まるはずだったザグレブの宿にもチェックインが一日遅れることを伝え、とにかくこの日はふて寝することにした

されどショックはまあまあ大きかったので、ここら辺で何をしていたのか正直あまり覚えていない笑

おそらくは、空港のベンチで呆然としていた時間が長かったのだろう。。。

 

 

~翌日~

 

昨日の悲劇を乗り越え早朝よりのフライトに備えるために盛大なふて寝をかましていたのでこの日は起きた時点で元気はメガMAX。ブリュッセルの空港を乗り継ぎ、ついにバルカン半島へ旅立つ。ブリュッセルからザグレブジェットエンジンなどなく、プロペラ機だ。

※ちなみにこの約一週間後、日本に帰国した翌日にブリュッセルの空港でテロが起きた。旅程がずれていたらと思うと恐ろしい。

 

到着はこぢんまりとしたザグレブの空港。

雪を冠する山脈を越え、ようやくたどり着いたバルカンの地。

ここからはもはや西欧の世界ではなく、東欧の世界、スラブ圏だ。

f:id:karinto-monster:20161016221315j:plain

エアポートバスで首都ザグレブの市内に向かう。ザグレブは本当に小さな町で、本当に一国の首都かとは信じられないほどの規模で、観光するにも半日あれば十分なほどだ。

ゲストハウスで荷物を降ろした後はとりあえず市内を回ってみた。

f:id:karinto-monster:20161016222044j:plain

f:id:karinto-monster:20161016222103j:plain

 市内は市民の足であるトラムが24時間運行されていて、正直これくらいの規模で夜中に乗る人はいるのかと多少疑問に思うところだ。。。

f:id:karinto-monster:20161016222307j:plain

f:id:karinto-monster:20161016222252j:plain

この銅像の人はイェラチッチ総督と言って、国民的英雄的な人物らしい。

ザグレブの中心街のランドマーク、イェラチッチ総督広場は市民の憩いの場でもある。

f:id:karinto-monster:20161016222722j:plain

(昼間撮影バージョン)

 

夕食はスーパーで買った適当なパンやら肉類やらいろいろをいただいた。

欧州は乳製品が安くて本当に安かる。ケフィアを普通に売ってるあたり東欧感がある

そしてクロアチアについたこの翌日は憧れの地であるプリトヴィツェ湖畔公園に行くことを心に誓い、この日は眠りについた。

 

 

長くなった。。。おやすみなっさい。