スリランカ旅行②Day1~Tissamaharama
karinto-monster.hatenablog.comこの日の続き。
Mataraから次なる目的地、Tissamaharamaまではローカルバスに乗り続けること所要4時間とのこと。バスは目的地までの間、ローカルの人々を次から次へピックアップしあっという間に満席に。
バス乗り場で買ったコロッケ的ファストフード。
いうまでもなくカレー味。
Tissamaharamaはスリランカのほぼ南東の端っこにある田舎町だ。
ヤーラ国立公園というサファリができる広大な国立公園があり、またスリランカ随一の聖地であるKataragamaからも近いため観光客はそこそこ多い。
しかし車内で観光客らしいのは自分のみ。
途中で通過した港町の様子。
ローカルバスにはエアコンがないものの、窓はフルオープンで爆走していくので涼しい風が車内を通り抜けていく。そこまで不快さはなく、爆音で再生されるヒンドゥーポップスも相まって旅情たっぷりだ。
そもそもヒンドゥーなのかシンハラなのか聞き取れないからわからないけど、とりあえずインドっぽい曲。アジア雑貨店とかでも流れてるアレね。
思えばスリランカの南の端っこまで来たわけだけどここまで来ると頼みのSIMカードもロクに電波を拾わなくなり、スマホで暇つぶしもできないため風景を見たりウトウトしたり隣のおばちゃんに寄り掛かられたりして過ごす。
終着点のTissamaharamaが近くなると乗客の数もまばらになり、いよいよ降りる準備を使用したときのこと。隣に座っていた小柄なスリランカ人男性が話しかけてきた。
「ヘイお前、ジャパニーズかチャイニーズか?」
日本人だよ、ティッサで今日は一泊やねん、と答える。
「宿は決めたのか?ティッサに来たらサファリはつきものだぜ?よかったら俺の知り合いがやってrくぁwせdrftgyふじこlp」
うっわー、嫌な予感。
と思いつつもここのゲストハウス取ったしサファリはそこで押さえるだろうから別に大丈夫やで~と、携帯の予約画面を見せてとりあえず濁す。
「Oh~このゲストハウスか~評判悪いので有名だぜ?俺がもっといいところを紹介してやるから降りたらとりあえずトゥクトゥクに乗ってけよ~」
えぇ~、みたいな反応を返している間にバスはティッサに到着。
じゃ、ワイはここから歩いてくからサヨナラやで~と伝えて何とかしのいだかと思った矢先、なぜか先ほどの男の隣になぜかもう一人知らない男が増えてちょっと待てよと言ってくる。しつこいな。
「こいつは俺のフレンドでお前の今日泊まるゲストハウスのオーナーの息子なんだ。こいつが送ってくぜ???」
降りた後もしつこくつきまとってくるスリランカ人。なんか新キャラ増えてるし。
「サファリのレートは9000ルピー(約5500円)だ、ここで予約しておけば後で抑える手間が省けるぜ?今ここでブッキングしておけよ?俺が明日の早朝にお前の宿までジープで迎えに行くからよ、朝飯は準備しとけよ?」
いやなんか高そうだし後で自分で手配するからいいよ、それに宿だってここから2㎞もないし歩いていくわ。
「わかったわかった、サファリのレートをちょっとディスカウントだ。8000ルピー(約5000円)でどうだ?これで文句ないだろ??」
…ここまで来るとなんだかだんだんと疲れてきた。一向に引かないスリランカ人2人組とあーでもないこーでもないと言い合ううちに時間だけが過ぎていく。無視してそのまま宿に行ってもよかったのだが、よく考えてみると時間も18時になろうとしていて明日のサファリの手配がうまくいかないかも、という不安が脳裏をよぎる。
とりあえずサファリだけ押さえておいてここは手を打つか…
6000ルピーでどうだ?もうこれで決めてしまおうで、と告げる。
「オーケーマイフレンド!早速このレシートにサインしてくれ!」
段取りはやっ。近くにあった衣料品店に入りペンを貸してもらい、チャージの内訳と連絡先の書いてあるレシートに記入して、6000ルピーを払う。
「じゃあ翌朝5時にジープで迎えに行くからな!!良い旅を!!!」
小柄なスリランカ人はご満悦そうに去っていった。…これはやられたかもな…
片や自称オーナーの息子というスリランカ人は執拗に乗っていかないかと言ってくる。
もうええわ、そこのトゥクトゥクに乗っていくからええわ。さいなら。
自称オーナー息子を尻目に宿へ。
これ以上騙されたらたまらんわ。
トゥクトゥクで宿までは5分くらい。2㎞だものね。
宿に着くなり、オーナーの奥さんというおばちゃんからのお出迎えがあった。
「こんにちは、サー。長旅ご苦労様!!」
ありがとうございます!ここに来るまでにちょっとしたトラブルがあって~とこれまでのいきさつを話す。
「6000ルピー!!!???高すぎね!!ここいらのレートは4000くらいよ!あなたダマされたわね!ドンマイ。」
クソが。
案の定である。最後まで警戒を解くべきじゃなかった。
(写真左下の女の子はお手伝いさん)
「電話番号はある?電話番号も通じなかったらそもそも明日のブッキング自体がニセモノかもしれないわ。私がそこにかけて確認してあげる。」
そうなったらいよいよ最悪だな!笑
ブッキングのレシートを見せて電話をかけ始めるおばちゃん。
「通じないわね…」
マジかよ。
まあティッサには2日間いるつもりだし仮に明日の予約が嘘だとしても明日新たに手配すればいいや、と楽観的に事態を捉えてとりあえず夕飯を買いに新市街エリアのほうへ。
※ちなみにこのおばちゃんは旅のルートとかについて真摯に相談に乗ってくれたとても親切な方だった。実はこの時点でおばちゃんもグルではと勘ぐっていたのだがそうではなさそうだった。当然ではあるがスリランカ人全員が悪い人ではないので。
ティッサには大きな湖があり、そこから街の隅々に水路(川?)が張り巡らされている。
沐浴ボーイズたち。
中国人???と声をかけられる。そろそろ飽きたよ!!!
寺院を眺めながら水路沿いの道を進む。
水門である程度水量がコントロールされているようで、日によって水量が違う。
テキトーなローカルレストランに。
カレー味のテキトーチキンヌードル。
美味しくもなく、まずくもない。
思えば朝から動きっぱなしだったので、早く休むため飯は軽めに。
時折ジープが通りかかる。
明日はこいつがちゃんと来てくれるといいんだけどな!!
夜の寺院前は野犬のパラダイス。
宿に帰ったらバタンキュー。
果たして翌朝、ジープは来るのだろうか???