諸法無我

旅行記や、日々思うことについて

スリランカ旅行③Day2 Yala Natinoal Park

karinto-monster.hatenablog.com

2日目である。

スリランカの南の果て、ティッサに着くや否やぼったくり料金で怪しいスリランカ人にサファリの参加料金を支払ってしまい、さらにはそのサファリのブッキングさえも怪しいという状況。

とは言ってもブッキングが嘘でないという可能性もゼロではない。

ここは性善説に立ちあのぼったくりスリランカ人を信じてみようではないか。

 

2日目は4:30に起床。目覚めの紅茶とパンを口にし、身支度を済ませ約束通り5時には宿の門の前でジープが来るのを待ち構えることにした。

スリランカの南の端っことは言えど、夜明け前はなかなか肌寒いので薄手のパーカーを羽織る。道路はサファリ前にゲストをピックアップするジープの往来が激しい。自分のもとに果たして本当に来るのだろうかという疑いを持ちつつも、5分ほど待ったころ、こちらにやって来るジープが1台。

えっマジで来た。

「ヘイ!お前ジャパニーズか?よろしくな!後ろから乗ってくれ!」

ドライバーに声をかけられ、言われるがままジープに乗り込む。

どうやら前日のぼったくりブッキングは紛れもなく本当のものだったらしい。

しかし一点不審なことには昨日声を掛けてきた男とドライバーは別人だ。おそらくあの男たちの仲間なのだろうとは思うが…

今回このジープでサファリに参加するゲストはカナディアンカップル♂♀とスパニッシュカップル♂♀、そして私♂の5名。みんな眠そうである。

サファリはティッサから40分ほど車を走らせたヤーラ国立公園で参加することができる。ヤーラはスリランカの2番目に大きな国立公園であり、アジア地域におけるサファリ観光ではかなり有名なエリアらしい。

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夜明け前を疾走するジープ。

当然、窓もないので涼しい風が直撃する。パーカーを着ておいて本当に良かった。

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南部ではそれほど珍しくもないがたまに牛が道路を横切る。牛フンもいっぱい落ちている。

6時前にはヤーラ国立公園のエントランスに到着したが、数十台ものジープが列をなして6時の開門を待ち構えている。おそらく公園内に動物の集まるポイントはある程度決まっていて、開門とともにそのポイントの奪い合いになるのだろう。

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ヤーラはレオパルド、すなわちヒョウが生息していることでも有名で、こいつが見られたらラッキーねと宿のおばちゃんは言っていた。100%見られるようなものではないらしい。

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翌日には2019年の亥年を控えたこの2018年12月31日、フライングでイノシシ。

この日に目撃した犬と牛以外の最初の哺乳類。

 

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開門。ゲートを通り、それぞれのジープは一目散にドライバーお気に入りのポイントを目指す。ゲートにはすでに1羽のクジャクが待ち構えていた。胸が高鳴る。

最初こそはテンション上がるが、後で何回も(ティッサにもいた)クジャクには出くわすことになるので皆さんがだんだんクジャクに興味失っていくのが露骨で笑った。

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まず最初に出会ったのが人工的?な池で水浴びをする水牛の群れ。そこそこの規模であるが、当然野生のためものすごい数のハエがたかっていて、これまで嗅いだことのない強烈なケモノ臭に襲われる。鳥さんon牛さんが愛くるしい。

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緑色のカワセミの一種。湿地帯が多い国立公園内にでは何度も見かけた。飛び方や挙動も日本のカワセミそっくりだ。

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岩山も多く、独特の景観だ。ここの岩山には太古の時代、寺院などが建てられていたという。

自然の豊かな場所と信心はつくづく相性がいい。日本における修験道もその代表例といってもよく、世界各地でみられる典型的な宗教傾向なのだろう。

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こういう湿地帯は、日本ではなかなかお目にかかれない(いささか人の手が加えられてはいるけれど)。地味に左のほうでクジャクが羽を大きく広げているのが見えるだろうか。

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ガサガサと出てきたウシ。

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ヤーラ、というよりもスリランカ南東部はとにかく野鳥が多い。水鳥を中心にすべてを写真には納めきれないくらい数多の種類が生息しており、周辺の豊かな環境をうかがい知ることができる。

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サバンナ気候。

 

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いのししs。大家族である。

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一族ともども何かを掘って食べている。

 

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2時間ほどジープを走らせて公園を巡ったが、他のジープと遭遇する回数がここから増えていった。おおかた、朝方の主要なポイントは回り切ったので、残されたポイントにジープが集中してきたのだろう。

ドライバーたちもほかのジープが横切るたびに顔を見合わせて頻繁に会話しており、おそらくどこどこのポイントがいいとかそんな内容なのだろうと推察する。もちろん現地語なので確かめようもないのだけれど。

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マングース。野生は初めて見た。

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この辺まで来ると、クジャクを見ても誰も声を発しなくなる。

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本日最大の目玉、ゾウさん登場である。

4頭ほどの群れで行動しており、枝の先に生えた柔らかい歯をむしゃむしゃ食べていた。ちなみにこの写真には写っていないがおびただしい数のジープがゾウさんの前で停まっており、ゾウさんはそれほど気に留めてないことからある程度人慣れしていると思われる。

ちなみに近年では象牙目当ての乱獲によって象牙のあるゾウさんの個体数そのものが減っているらしく、もとから象牙持ちの個体が少ないアジアゾウのみならずアフリカゾウ象牙持ち個体は減少傾向にあるらしい。ある意味遺伝的淘汰というべきか進化というべきか、いずれにしても人類の業の深き事よ。

natgeo.nikkeibp.co.jp

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ゾウさんがいると分かれば、どこからともなくたくさんのジープが集まってくる。

ドライバーの情報網に感心する。

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GPSで確認してみるとこの辺は海も近く塩水湿地帯と思われる。植物の数も少ないが、独特の景観をもたらしている。12月~1月は雨も少ないらしいので、雨の多い時期に訪れると全く違う印象を覚えることになると思う。

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ゾウはスペイン語でElefanteと言うらしい。スパニッシュカップルが目撃するたびにエレファンテェ~と叫ぶので耳につき、覚えてしまった。

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水辺にたたずむゾウさん。

群れは作っていなかったので、♂なのかもしれない。

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キノボリトカゲの一種?南国感ある。

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ビーチで遅めの休憩。持参したパンや果物を食べてランチブレイク。

スリランカはこの丸っこいバナナが味が濃くおいしいのだ。

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スマトラ沖地震津波でこの辺りも被害が出たらしい。

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こんなジープに乗ってました。

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腹を満たすとだんだんと眠気に体が支配されていった。

思えばド早朝から行動しているので眠いのも当然だ。ジープのゴトゴト具合もよいリズムをもたらし、心地よい日差しの中、車内は皆眠りにふけた。

気づいたらヤーラ国立公園の門も通過して、いつの間にやらティッサヘの帰途に戻っていた。

県局最後までレオパルドが現れる奇跡は起きなかった。

レオパルドが見れなかったのは少し残念だったが、日本ではまず見ることのできない雄大な自然の一端を感じることのできた、良い体験だった。

スリランカ旅行②Day1~Tissamaharama

karinto-monster.hatenablog.comこの日の続き。

 

Mataraから次なる目的地、Tissamaharamaまではローカルバスに乗り続けること所要4時間とのこと。バスは目的地までの間、ローカルの人々を次から次へピックアップしあっという間に満席に。

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バス乗り場で買ったコロッケ的ファストフード。

いうまでもなくカレー味。

 

Tissamaharamaはスリランカのほぼ南東の端っこにある田舎町だ。

ヤーラ国立公園というサファリができる広大な国立公園があり、またスリランカ随一の聖地であるKataragamaからも近いため観光客はそこそこ多い。

しかし車内で観光客らしいのは自分のみ。

 

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途中で通過した港町の様子。

ローカルバスにはエアコンがないものの、窓はフルオープンで爆走していくので涼しい風が車内を通り抜けていく。そこまで不快さはなく、爆音で再生されるヒンドゥーポップスも相まって旅情たっぷりだ。

そもそもヒンドゥーなのかシンハラなのか聞き取れないからわからないけど、とりあえずインドっぽい曲。アジア雑貨店とかでも流れてるアレね。

思えばスリランカの南の端っこまで来たわけだけどここまで来ると頼みのSIMカードもロクに電波を拾わなくなり、スマホで暇つぶしもできないため風景を見たりウトウトしたり隣のおばちゃんに寄り掛かられたりして過ごす。

 

終着点のTissamaharamaが近くなると乗客の数もまばらになり、いよいよ降りる準備を使用したときのこと。隣に座っていた小柄なスリランカ人男性が話しかけてきた。

「ヘイお前、ジャパニーズかチャイニーズか?」

日本人だよ、ティッサで今日は一泊やねん、と答える。

「宿は決めたのか?ティッサに来たらサファリはつきものだぜ?よかったら俺の知り合いがやってrくぁwせdrftgyふじこlp」

うっわー、嫌な予感。

と思いつつもここのゲストハウス取ったしサファリはそこで押さえるだろうから別に大丈夫やで~と、携帯の予約画面を見せてとりあえず濁す。

「Oh~このゲストハウスか~評判悪いので有名だぜ?俺がもっといいところを紹介してやるから降りたらとりあえずトゥクトゥクに乗ってけよ~」

えぇ~、みたいな反応を返している間にバスはティッサに到着。

じゃ、ワイはここから歩いてくからサヨナラやで~と伝えて何とかしのいだかと思った矢先、なぜか先ほどの男の隣になぜかもう一人知らない男が増えてちょっと待てよと言ってくる。しつこいな。

「こいつは俺のフレンドでお前の今日泊まるゲストハウスのオーナーの息子なんだ。こいつが送ってくぜ???」

降りた後もしつこくつきまとってくるスリランカ人。なんか新キャラ増えてるし。

「サファリのレートは9000ルピー(約5500円)だ、ここで予約しておけば後で抑える手間が省けるぜ?今ここでブッキングしておけよ?俺が明日の早朝にお前の宿までジープで迎えに行くからよ、朝飯は準備しとけよ?」

いやなんか高そうだし後で自分で手配するからいいよ、それに宿だってここから2㎞もないし歩いていくわ。

「わかったわかった、サファリのレートをちょっとディスカウントだ。8000ルピー(約5000円)でどうだ?これで文句ないだろ??」

…ここまで来るとなんだかだんだんと疲れてきた。一向に引かないスリランカ人2人組とあーでもないこーでもないと言い合ううちに時間だけが過ぎていく。無視してそのまま宿に行ってもよかったのだが、よく考えてみると時間も18時になろうとしていて明日のサファリの手配がうまくいかないかも、という不安が脳裏をよぎる。

とりあえずサファリだけ押さえておいてここは手を打つか…

6000ルピーでどうだ?もうこれで決めてしまおうで、と告げる。

「オーケーマイフレンド!早速このレシートにサインしてくれ!」

段取りはやっ。近くにあった衣料品店に入りペンを貸してもらい、チャージの内訳と連絡先の書いてあるレシートに記入して、6000ルピーを払う。

「じゃあ翌朝5時にジープで迎えに行くからな!!良い旅を!!!」

小柄なスリランカ人はご満悦そうに去っていった。…これはやられたかもな…

片や自称オーナーの息子というスリランカ人は執拗に乗っていかないかと言ってくる。

もうええわ、そこのトゥクトゥクに乗っていくからええわ。さいなら。

自称オーナー息子を尻目に宿へ。

これ以上騙されたらたまらんわ。

 

トゥクトゥクで宿までは5分くらい。2㎞だものね。

宿に着くなり、オーナーの奥さんというおばちゃんからのお出迎えがあった。

「こんにちは、サー。長旅ご苦労様!!」

ありがとうございます!ここに来るまでにちょっとしたトラブルがあって~とこれまでのいきさつを話す。

「6000ルピー!!!???高すぎね!!ここいらのレートは4000くらいよ!あなたダマされたわね!ドンマイ。

 

クソが。

案の定である。最後まで警戒を解くべきじゃなかった。

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(写真左下の女の子はお手伝いさん)

「電話番号はある?電話番号も通じなかったらそもそも明日のブッキング自体がニセモノかもしれないわ。私がそこにかけて確認してあげる。」

そうなったらいよいよ最悪だな!笑

ブッキングのレシートを見せて電話をかけ始めるおばちゃん。

通じないわね…

マジかよ。

まあティッサには2日間いるつもりだし仮に明日の予約が嘘だとしても明日新たに手配すればいいや、と楽観的に事態を捉えてとりあえず夕飯を買いに新市街エリアのほうへ。

※ちなみにこのおばちゃんは旅のルートとかについて真摯に相談に乗ってくれたとても親切な方だった。実はこの時点でおばちゃんもグルではと勘ぐっていたのだがそうではなさそうだった。当然ではあるがスリランカ人全員が悪い人ではないので。

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ティッサには大きな湖があり、そこから街の隅々に水路(川?)が張り巡らされている。

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沐浴ボーイズたち。

中国人???と声をかけられる。そろそろ飽きたよ!!!

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寺院を眺めながら水路沿いの道を進む。

水門である程度水量がコントロールされているようで、日によって水量が違う。

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テキトーなローカルレストランに。

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カレー味のテキトーチキンヌードル。

美味しくもなく、まずくもない。

思えば朝から動きっぱなしだったので、早く休むため飯は軽めに。

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時折ジープが通りかかる。

明日はこいつがちゃんと来てくれるといいんだけどな!!

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夜の寺院前は野犬のパラダイス。

 

宿に帰ったらバタンキュー。

果たして翌朝、ジープは来るのだろうか???

 

スリランカ旅行①Day1~Matara

12/30

今回のスリランカ旅行は北京発の30日深夜便で翌朝スリランカ入り。

最近のスリランカは観光化が著しいと聞いていたので、いかにもな中国人観光客がとにかく多い。欧米人や日本人、スリランカ人の姿もちらほら。

フライト自体に遅滞はなく、持ち込んだ蒸気アイマスクで快適に睡眠を確保できたのでなかなか好調なスタートを切れた。

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バンダラナイケ空港はこじんまりとはしているものの、24時間稼働の立派な国際空港のようだ。先ずはトイレで冬仕様から夏仕様に着替え、エアポートバスに乗り首都コロンボを目指す。

この時点では、まだ今日はどこに行くか決めてない。

コロンボに出るまでのバスの車内で決めようと考えていた。

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(めっさガン見されとる..)

エアポートバスはAC完備で快適。高速道路を走りバスはコロンボに向かい一直線。

バナナ畑やヤシの木、時折海が見られ、ようやく南国に来た実感が出てきた。

スリランカに来る前に今回の旅は①内陸の文化遺産エリアor②西南部の海沿いエリアのどちらを巡ろうか、本当にギリギリのところまで決めかねていたがなんだか海が呼んでいる気がしたので②に決定。

車内で海沿いの街、マータラにまずは訪問しようとルートを調べる。今回は日本でプリペイドSIMを事前購入していたのでスリランカでも4G/3G通信の恩恵に与っている。今回からは海外キャッシングも導入して引き出し可能なことも確認できたし、なかなか好調な出だしである。

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コロンボ市内に到着。良くも悪くも典型的なアジアらしい喧噪にあふれている。

写真はバスターミナル周辺の市場エリア。ここからコロンボから少し離れたマータラいきの高速バスに乗り継ぐため、高速バスの発着場のあるマハラガマ行のバスを探す。

スリランカのバスは比較的わかりやすい。行き先が英語で、路線は番号で示してあるため、目的地まで行くのはそれほど困難でない。

中心駅であるコロンボフォート駅前をふらつき、マハラガマ行きのバスを発見したので乗り込む。

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マハラガマ行きのローカルバス。

周りを観察するに車内の集金おじさんに行先を告げて料金を支払うシステムらしい。

例によってチャイニーズか?と声をかけられるがジャパニーズやでと返す。

空港のATMでも中国人に話しかけられたけど我不是中国人!と答えたので若干向こうも苦笑いだったのは面白かったな。

コロンボ市内はまあまあ渋滞していて、さほど遠くないマハラガマまで40~50分かかった。

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マハラガマ着。ここで高速バスに乗り換えてマータラへ。

車内ではお坊さんのありがたい説法的なTV放送がずっと流れていて、いい子守歌になった。

バナナ畑と牛さんの放牧地を潜り抜け、ハイウェイをかっ飛ばし2時間ほどで着。

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インド洋!!

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(男一人の自撮りにはきついものがある)

この海に浮かぶ島には仏教寺院が建てられているとことなので、とりあえず参る。

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そして帰る。特に目新しいものはなかったみたいだ???

(写真撮ってなかったなんて言えない)

帰りがけは下の岩場でお魚さんとカニさんがいたので現地人と仲良く観察。

南の島でもやってることは何一つ変わりません。

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美しいマータラのビーチを後にし、腹が減ったのでカレーを求め適当な食堂に入る。

そもそもスリランカに行こうと思ったのは日本で食べるスリランカカレーにはまったのがきっかけだ。本場に来たからには3食カレーの勢いで消化器系がスパイスで焼き切れるくらいにたらふく食わねばいけないのだ。※この2日後くらいにしっかり焼かれて洪水になりました。めでたしめでたし。

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フィッシュとダールとよくわからん野菜をチョイス!!!

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初スリ飯with現地おばちゃん。
最初はスプーンで食べていたが、おばちゃんを真似て手で食べてみる。

…まあ味は変わらないよね。現地の人の中にもスプーン使う人はいるみたいだし、手で食べるのも別に苦ではないけど食後の手から発せられるカレー臭はすごいよね。全然消えないからね、これ。

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現地の食物を取り込み、カレー臭をふりまきながら徐々に体がスリランカ化するのを感じながら地元マーケットをうろつく。チャイニーズか?ちゃうわい。もう中国人の設定でいようかな。テキトーに果物を買い食いしながら魚中心に見て回る。

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ギョ!!(アジを干したもの、くさい)

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ギョギョ!!!!(瀬戸内海でいえばいりこ、要するに煮干し)

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ギョギョギョ~~!!!!!(モルディブフィッシュ:スリランカ風鰹節)

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煮干しがスパイスやハーブと同列に置かれてるのなかなか面白いな。

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1時間ほどふらふらしたけどマータラには特に長居するつもりもないので散策を切り上げ、スリランカ南部の奥地にあるTissamaharama(ティッサマハーラーマ)という町に向かうことにする。マータラからローカルバスで約4時間ほどらしい。

今晩の宿をWEBで確保し、早口でティッサマハーラーマとまくし立てるバス集金係のもとに駆け寄る。いざティッサヘ。

※現地では愛称としてTissaで通ってます。マジです。

スリランカに行ってきた件

あけましてはじめまして。

 

以前もここで書きましたが、年末年始はスリランカでカレーを食べながら年を越してきました。

南アジア方面への旅は何気に初めてで、特に目的も決めず(強いて言えばカレーをエンジョイすることくらい)南国の風情漂う南海岸エリアをプラプラした4日間でした。当初は今回訪れることのなかった中部やタミル人の多く住まう北部のほうも気になってはいたんですが、やっぱり海が好きということで南を選んで、これが大正解。

 

4日間(移動含め6日間)の工程は

12/29:関西→北京(乗り換え)

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北京国際空港での晩飯

 

12/30:北京→コロンボ→マータラ→ティッサマハーラーマ

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島の仏教寺院@マータラのビーチ

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夕方に沐浴を楽しむ子供たち@ティッサマハーラーマ

 

12/31:ティッサマハーラーマ、キリンダ周辺をうろうろ

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ゾウさん@ヤーラ国立公園

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カレー作り指南

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2018年最後の夕陽@キリンダ

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年越しカレー

 

1/1:ティッサマハーラーマ→カタラガマ→ゴール

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初日の出

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初詣@カタラガマ神殿

1/2:ゴール観光→コロンボ

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ゴール城塞跡

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夕陽@ゴールフェイスグリーン

1/3:コロンボバンコク(乗り換え)→関西

 

てな感じでした。

今後、ぼちぼち旅行記でも上げていこうと思います。

年末はスリランカへ

こんばんは。

 

突然ですが年末はスリランカに行ってきます。

たくさんスリランカカレーを食べるためです。

先ほど短期ビザ申し込みととりあえず1日目の宿だけは確保完了。

とくにどこかここに行きたいというのはなく、いつものように何となく行って、何となく面白そうなものを見つけてくる予定。

 

前年末年始の台南では戌年の一月一日に犬に噛まれるという笑えない事件も起きたので、今回はイノシシに注意しなければいけません。

どこまで注意すればいいんだろうか、豚肉を気軽に食うのも中るのを恐れて戸惑うレベルです。

 

 

元英国圏で比較的英語は通じやすいとは聞くけど、ローカルはシンハラ語orタミル語らしいのでとりあえずシンハラ語キーボードを入れてみたのだけれど活用できる気がしませんね。

「ヤサシイワタシ」と「人間失格」

先日、つい入った古本屋で懐かしい漫画を見かけて思わず買ってしまった。

 「おお振り」のひぐちアサ先生の作品ながら、ヘビー。

一見大学のサークルを舞台にした爽やか青春ものかと思えば、物語は急に陰鬱な雰囲気に包まれていくのは見ごたえがある。そして登場人物の会話劇における間の作り方、コマ割りやセリフは本当に現実における会話もこんな感じなのだろうという突き詰めたリアルさがあって、物語としての不自然さがない。なんだかとにかくすごい漫画だったのはよく覚えていた。

懐かしい、というのも実は高校時代に読んだことがあって大筋のストーリー何となく覚えていたのだけれど心理描写など難解な点が多くそのすべてを理解できなかった。

そしてつい先日うっかり見つけてしまったので今ならどんな目線で物語を楽しめるだろうかと試しに買って読んでみた。

内容に対する理解は初めて読んだ時よりも幾分進んだと思う。

だがわかるようになった結果、とにかくしんどい。

なにしろヒロインであるヤエの考えることがとにかく自分と重なる。

20代半ばの今になってなおさら、彼女の考え方は近しいものだと感じたし、彼女が見出した結末も何となくわかる気がした。

あまり書きすぎるとネタバレになるけど、自己の力を見誤り高ぶりすぎた承認欲求を抑えきれることができずに破滅するヤエの姿がそこにあって、なんだかとても痛々しい気持ちになる。夢に対する強い思いと強烈なコンプレックスを併せ持ちながら、その有り余る行動力に実力がついていかないがため常に人々からは「そういう人」という烙印を押される姿。そしてそれが自分に重なり、ここまで読んでいて気分が重くなった漫画は久しぶりだ。

 

ところでこの漫画を読んでいてなんとなく想起したのが太宰治の「人間失格」だった。

ご存知のように自己のありのままを愛せなかった男が薬物中毒になり、堕落していく話である。「ヤサシイワタシ」におけるヤエも「人間失格」における葉蔵もきっと根本は同じだったのだろうと思う。ありのままの自分が何らかの理由で許せなくていろいろ試してみるけど結局はうまくいかなくて、自分が考えもしなかった方向に堕ちてしまう。

 

たぶんこういう破滅を約束された物語、自分は結構好きなんだと思う。一生懸命自分の不甲斐なさを拭おうと懸命に取り組む人間が自己受容に失敗して空回りしていくタイプのストーリーライン。見ていてハラハラするけどなんだかとても愛おしく感じる。そういう不器用さを愛らしいものとして受け入れられるかイライラの権化として捉えるのかは自分が当事者側に立てるかであるか傍観者側に立つかによって変わってくるはず。

人間のぶきっちょさをどこまで愛せるか、そんなテーマを掲げた作品です。おすすめです。

 

夏の終わりにあぶらぎっちょ

台風24号のせいで外に出られないので、久しぶりに先週の出来事を書こうと思います。

 

夏も終わり、もはや秋の訪れも感じられる中、鳥取県は某所にて「あぶらぎっちょ」(正式にはミミズハゼという)を捕まえに行ってました。

portal.nifty.comDPZでも特集が組まれたり、某人気サイトでもてはやされていたあぶらぎっちょことミミズハゼを、寒くなる前にその手で捕まえに行こうじゃないかということで

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やってきたぜ鳥取

油ぎっちょを捕まえるためだけに3時間かけて瀬戸内からはるばるたどり着いた。

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エサは臭いがある系ならばなんでもよいらしいが、冷凍庫にイカが眠っていたのを思い出し引っ張り出してきた。

1年間以上冷凍庫で眠っていたケンサキイカをその手に握り、ゴロタ浜の波が漬かるか漬からないエリアにそのこぶしを突っ込み、拳に侵入してきたあぶらぎっちょをひっ捕らえる。

なんとも、

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プリミティブで直感的な遊びである。

写真は私に騙されてホイホイついてきてしまった同行者の様子だが、9月も終わりに差し掛かる中海岸でイカを握りしめたまま波に耐えるクソマゾなプレイを強いられるとは思ってもみなかっただろう。

(当然、私も半袖半ズボンで同様の状態でした)

 

いくらネットで話題になったとは言えこんな子供だましのような方法で果たして魚が捕れるものだろうかと疑ってかかってみると、これが捕れる捕れる、非常に良く捕れる。

場所がいいと手を突っ込んで数秒もしないようにあぶらぎっちょが手をまさぐってきて、手中のイカにウネウネとアプローチをかけてくるのがすぐにわかる。

そうすれば少し手を緩めてやり、完全に位置を補足したところで挟むor包むで捕獲。うまくやれば一回で3~4匹は一気に捕れる。大変楽しい。

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そして位置を変えながらやっていくとあぶらぎっちょの住処にも何となく好き嫌いがあることがわかってきた。比較的細かな石が多く、なおかつ真水が混じり合うエリアを好んでいるようだ。

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このへん(真水は石の下から染み出たものが海へ流れ出ている)

 

3時間ほどあぶらぎっちょをやり、40~50匹は捕れただろうか。

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石を入れるとその中に隠れる。

 

同行者と二人で夏も終わったのに海に入ってギャーギャー騒ぐものだから捕ってる最中も通行人がよく声をかけてきた。あぶらぎっちょ?なんやそれ美味しいん?見たいのことを尋ねられる。

とりあえず一匹そのままお口へヒョイパクしてみたが微妙。ヌメヌメと生の魚の味そのまま。辛うじてワタの苦さが感じられる程度で、食用にするにはおそらく調理法を選ぶと思う。調理に関しては某ざ〇むし氏や上記のDPZの記事を参考にしてほしい。

 

というわけで一通り遊んだ後は諸事情で調理環境の整っていない我々はリリースすることに。

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あぶらぎっちょぎっちょ。

 

あぶらぎっちょ、条件さえマッチすれば比較的どこでも捕まえられるような魚らしい。

また暖かくなったら閲覧各位もチャレンジしてほしいと思います。

 

 

ちなみに帰りがけはせっかくの日本海沿いなので鮭遡上エリアチェックもつつがなくやってきました。11月くらいになったらたぶん観察できるはず。

今年も奴らが上ってくるのを心待ちにしているよ。