諸法無我

旅行記や、日々思うことについて

夏の終わりにあぶらぎっちょ

台風24号のせいで外に出られないので、久しぶりに先週の出来事を書こうと思います。

 

夏も終わり、もはや秋の訪れも感じられる中、鳥取県は某所にて「あぶらぎっちょ」(正式にはミミズハゼという)を捕まえに行ってました。

portal.nifty.comDPZでも特集が組まれたり、某人気サイトでもてはやされていたあぶらぎっちょことミミズハゼを、寒くなる前にその手で捕まえに行こうじゃないかということで

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やってきたぜ鳥取

油ぎっちょを捕まえるためだけに3時間かけて瀬戸内からはるばるたどり着いた。

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エサは臭いがある系ならばなんでもよいらしいが、冷凍庫にイカが眠っていたのを思い出し引っ張り出してきた。

1年間以上冷凍庫で眠っていたケンサキイカをその手に握り、ゴロタ浜の波が漬かるか漬からないエリアにそのこぶしを突っ込み、拳に侵入してきたあぶらぎっちょをひっ捕らえる。

なんとも、

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プリミティブで直感的な遊びである。

写真は私に騙されてホイホイついてきてしまった同行者の様子だが、9月も終わりに差し掛かる中海岸でイカを握りしめたまま波に耐えるクソマゾなプレイを強いられるとは思ってもみなかっただろう。

(当然、私も半袖半ズボンで同様の状態でした)

 

いくらネットで話題になったとは言えこんな子供だましのような方法で果たして魚が捕れるものだろうかと疑ってかかってみると、これが捕れる捕れる、非常に良く捕れる。

場所がいいと手を突っ込んで数秒もしないようにあぶらぎっちょが手をまさぐってきて、手中のイカにウネウネとアプローチをかけてくるのがすぐにわかる。

そうすれば少し手を緩めてやり、完全に位置を補足したところで挟むor包むで捕獲。うまくやれば一回で3~4匹は一気に捕れる。大変楽しい。

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そして位置を変えながらやっていくとあぶらぎっちょの住処にも何となく好き嫌いがあることがわかってきた。比較的細かな石が多く、なおかつ真水が混じり合うエリアを好んでいるようだ。

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このへん(真水は石の下から染み出たものが海へ流れ出ている)

 

3時間ほどあぶらぎっちょをやり、40~50匹は捕れただろうか。

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石を入れるとその中に隠れる。

 

同行者と二人で夏も終わったのに海に入ってギャーギャー騒ぐものだから捕ってる最中も通行人がよく声をかけてきた。あぶらぎっちょ?なんやそれ美味しいん?見たいのことを尋ねられる。

とりあえず一匹そのままお口へヒョイパクしてみたが微妙。ヌメヌメと生の魚の味そのまま。辛うじてワタの苦さが感じられる程度で、食用にするにはおそらく調理法を選ぶと思う。調理に関しては某ざ〇むし氏や上記のDPZの記事を参考にしてほしい。

 

というわけで一通り遊んだ後は諸事情で調理環境の整っていない我々はリリースすることに。

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あぶらぎっちょぎっちょ。

 

あぶらぎっちょ、条件さえマッチすれば比較的どこでも捕まえられるような魚らしい。

また暖かくなったら閲覧各位もチャレンジしてほしいと思います。

 

 

ちなみに帰りがけはせっかくの日本海沿いなので鮭遡上エリアチェックもつつがなくやってきました。11月くらいになったらたぶん観察できるはず。

今年も奴らが上ってくるのを心待ちにしているよ。