諸法無我

旅行記や、日々思うことについて

冬の雨は嫌い

今日は日本列島は広範囲で雨雲に覆われているようですね。

雨が降らなかったら楽しみにしていたイベントがあったのですが、残念です…

 

おれは冬の雨が嫌いです。濡れるし。寒いから。

まあ好きな人なんてそうそういるもんじゃないとは思いますが。

 

でも季節に関わらず雨が降ると個人的にいつも惹かれるものがあります。

雨中の川の流れを見ることです。

 

何を言ってるんだこいつは???

みたいなことを思われるかもしれませんが、おれは物心ついたときから雨水を集め茶色く濁った川の流れを見ると、なんだか非常に高揚した感情を抱くのです。

 

基本的に川の増水や氾濫は人間に対しマイナスの影響をもたらすものとされます。

代表例は水害です。

去年の鬼怒川の堤防決壊も記憶に新しいです。

それを受けて人々が憂き目に遭っているのをもちろん良しとするわけではありません。

 

川は水や魚をはじめ、人間に生存のための恵みを与えるだけでなく、郷愁を思い立たせる風景はある種の精神的安息を与えてくれる機能さえも備えているんじゃないかとおれは感じます。

(見知らぬ土地で川の夕景を見た経験のある方は同じような感情を抱いたことはありませんか?)

 

そんな普段は穏やかな川が雨の日は茶色い流れを纏い、あらゆるモノを洗い流し、暴れ狂う様を見ると、おれは川に人格のようなものを感じ得ないのです。

 

普段は「せせらぎ」という言葉がピッタリ似合う地元の小さな小河川も、今日のように多くの雨水が降り注ぐと、それを集めた川は普段では考えられないほどの「暴れ川」へと変貌を遂げます。

 

天気が悪けりゃ、気分が悪い。天気が良ければ、気分が良い。

まるで自分の心理を反映するかのような川の様子におれは親しみを感じるのです。

 

正直この心理状態に関しては本当に説明がしにくいのですが、なぜか「暴れ川」を見ると不思議な昂揚感を得る自分についてどうにか考えてみました。